5、オウンドメディア
コンテンツマーケティング
無数にインターネット上に存在するWebサイトの中から見込み客に自社サイトを訪問してもらうためには彼らが求めるコンテンツを予測して自社サイト上でコンテンツを提供する必要があります。
このプロセスは「コンテンツマーケティング」と呼ばれています。全米コンテンツマーケティング協会の定義によるとコンテンツマーケティングとは:
「明確に定義されたネットユーザー(見込み客)にとって価値があり、関連性の高いコンテンツを創造し配布することにより、最終的に企業に利益をもたらす行動を促す戦略的なマーケティング手法」(Content Marketing Instituteより)の事です。
近年Googleが良質なコンテンツの提供こそが検索順位を上げるための重要な条件であるということを繰り返し述べるようになりSEOの世界においてコンテンツマーケティングを企業が実践することが求められるようになりました。
トリプルメディア
コンテンツマーケティングを実施出来るメディアは主に3つあり、それらはトリプルメディアと呼ばれています:
(1)オウンドメディア
(2)アーンドメディア
(3)ペイドメディア
(1)オウンドメディア
オウンドメディアは「自社メディア」のことであり、自社サイト、自社ブログ、メールマガジン等企業が直接所有して自由に情報発信出来る媒体です。
コンテンツマーケティングをすることにより自社メディアに集客力のあるコンテツを資産として蓄積することが目指せます。
(2)アーンドメディア
企業が消費者から評判を獲得するという意味で「Earned=獲得された」メディアと呼ばれるものでFacebookやTwitter等のソーシャルメディアやアメブロやライブドアブログ等の消費者が運営するブログのことを意味します。企業が情報発信をするだけではなく、消費者との相互コミュニケーションと情報拡散によりブランディングと見込み客の獲得が可能になります。
(3)ペイドメディア
広告料金や掲載料金を支払うことにより利用できるメディアで検索エンジン連動型広告(リスティング広告)、ディスプレイ広告等の純粋な広告の他、ポータルサイトへの情報掲載、記事広告等も含まれます。
各メディア連携と相互作用
SEOを成功させるためのコンテンツマーケティングを実施するにはオウンドメディアの充実だけでは不十分です。より早く効果を上げるためにはトリプルメディアを連携する必要があります。
(1)オウンドメディアへのコンテンツ追加
→ 見込み客が求めるコンテンツを予想してコンテンツをオウンドメディアである自社サイト内に追加することが最初のステップです。
(2)ソーシャルメディアでの告知
→ 追加したコンテンツをより早く、より多くの見込み客に見てもらうためにはFacebookページ、Twitter、LINE公式アカウント、Googleマイビジネス、Instagramなどのソーシャルメディアを使って、オウンドメディア上のコンテンツの存在を知ってもらうための告知をします。
(3)オウンドメディアの訪問者増
→ ソーシャルメディアユーザーにとってそのコンテンツが有益で友人にも知って欲しいと判断した場合は情報を拡散してくれるようになります。こうして消費者から獲得した評判はアーンドメディア上に流通、蓄積されてゆき、より多くの消費者が自社サイトを訪問してくれるようになります。
(4)ペイドメディアの活用
→ 自社サイトに訪問したユーザーのうち一定の割合で売上が増加し、利益も増加します。そしてその利益の一部をリスティング広告の費用やポータルサイト掲載料金に投資することによりさらに自社サイトへの訪問者が増え、売上と利益も増えてゆきます。
このようにトリプルメディアの各メディアはそれぞれ孤立したものではなく、相互に影響を及ぼしながらコンテンツマーケティングの成功に寄与するようになります。
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