6、モバイル対応サイトのトラフィック対策
モバイル版Googleで上位表示するためにはモバイルユーザーのトラフィックを増やす必要があります。それを実現するには次のような対策が必要になります。
全ページのモバイル対応
最初の一歩は、自社サイトの全てのページをモバイル対応することです。
このことを怠るとスマートフォンの小さな画面では見にくいWebページをユーザーに見せることになり、それを見たユーザーは反射的に見にくいページを一瞬見ただけでサイトから離脱する恐れが増します。
これを避けるにはサイトの一部のページだけではなく、どのページがモバイル版Googleの検索結果に表示されても大丈夫なように全てのページをモバイル対策することが必須です。
自分ではサイトの全てのページをモバイル対応しているつもりでも実際にはいくつかのページが未対応なことが良くあります。
サイトの全てのページが完全にモバイル対応しているかどうかを知るには2つの方法があります。
1. Googleで site:ドメイン名 で検索する
→ 次の図のようにGoogleでsite:ドメイン名で検索するとサイトにあるインデックスされたページの一覧が表示されます。その中でモバイル対応していないページには「ページがモバイルフレンドリーではありません。」というテキストリンクが表示され、その部分をクリックすると具体的にどうやってモバイル対応をするべきかのアドバイスがモバイルフレンドリーテストの結果ページとして表示されます。
【site:ドメイン名 での検索結果画面】
【モバイルフレンドリーテストの結果ページ】
2. サーチコンソールの 検索トラフィック → モバイルユーザビリティーの項目を確認する
→ より正確にサイトのモバイル対応の状況を知るにはサイトをサーチコンソールに登録する必要があります。登録後は、サーチコンソールにログインをしてサイドメニューにある
モバイルユーザビリティー
の項目を確認すると次の図のように対応状況と具体的な対応方法 のアドバイスが自動表示されます。
モバイル対応しているサイトへの登録、掲載依頼
モバイルユーザーに自社サイトを訪問してもらうための2つ目の対策は、すでにモバイル対応をしているサイトに登録依頼、または掲載依頼をすることです。
すでに多くの人気ポータルサイトやニュースサイト等がモバイル対応をしています。そうしたところに有料、無料を問わず出来るだけたくさん登録依頼、掲載依頼をすることが求められます。
モバイルアプリへの登録、掲載依頼
3つ目の対策はモバイルアプリを配布して一定のユーザーがいるアプリへの登録、掲載依頼をすることです。今日、多くの企業がモバイルサイトだけでなく、アプリを配布してユーザーとの接点を作ろうとしています。
下の図は大手のポータルサイトがモバイルサイトのトップページ上でアプリのダウンロードをユーザーに促している様子です。
トップページの一番上の目立つ所に自社アプリのダウンロードページヘのリンクを張っています。少しでも多くのモバイルユーザーに自社アプリを使ってもらおうという意欲が見られます。
人気ソーシャルメディアアプリでの情報発信
4つ目の対策は最も気軽に、そして無料で出来る人気ソーシャルメディアの活用です。自社のFacebookページ、Twitter、Googleマイビジネス、LINE公式アカウント、Instagramなどを開設して自社のモバイル対応サイトの更新情報をまめに発信しリンクを張って下さい。それによりモバイルユーザーを自社サイトに誘導することが可能になります。
独自アプリの配布
5つ目の対策は最も手間と費用がかかる方法ですが、成功したら大きな収穫のある独自アプリの配布です。
独自アプリの開発にはプログラミングのコストだけではなく、頻繁にアップデートされるモバイル機器用のOS(Operation System)に対応するためのアップデートの費用がかかるため多くの中小企業がその開発、配布を躊躇しているのが現状です。
しかし、そうした困難を乗り越えてアプリの配布に成功したらモバイルサイトだけでモバイルユーザーを集客するよりもよい多くのユーザーを獲得出来るだけでなく、情報のプッシュ機能などの活用により頻繁な情報配信をユーザーにすることが可能になり、モバイルユーザーの集客をより確かにする可能性を秘めています。
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