10、小目標=スモールキーワード
スモールキーワードとは?
スモールキーワードは検索回数が少なく、検索結果件数も少ない最も競争率が低く比較的上位表示しやすいキーワードです。
スモールキーワードには「前歯 インプラント 値段」、「法人印鑑 角印 サイズ」、「相続 順位 兄弟」などがあります。
スモールキーワードで上位表示しやすいページ
スモールキーワードは最も難易度が低いためサイト内の「弱いページ」、つまり検索エンジンからの評価がことさら高く無いページでも上位表示を目指すことが出来ます。
サイト内で最も検索エンジンからの評価が低いページは最も下層に位置するサブページですので、サブページをスモールキーワードの目標ページにすることが合理的な判断になります。
スモールキーワードによるロングテールSEO
多くの企業がビッグキーワードでの上位表示を目指しています。しかしビッグキーワードは競争率が高く上位表示が困難なキーワードのため短期間で上位表示することは出来ません。
特に公開したばかりのサイト運用歴が短いサイトの場合はなおさらです。
ビッグキーワードでの上位表示ばかりを目指していると、すぐに結果が出ないのでSEOそのものに嫌気が差したり、人によっては不正リンクを購入して上位表示を目指すという大きなリスクを犯してしまうことがあります。
そうしたリスクを避けて確実にビッグキーワードでの上位表示を達成するための方法論としてロングテールSEOという考え方があります。
ロングテールという概念はクリス・アンダーソン氏が提唱した経済理論でWebを活用したビジネスにおいては実店舗とは違い在庫経費が少なくて済むため、人気商品ばかりを取り扱わなくてもニッチ商品の多品種少量販売で大きな売り上げ、利益を得ることができるというものです。
SEOにこの理論を応用すると、「競争率の激しいビッグキーワードでの上位表示ばかりを追いかけなくても、競争率の低いスモールキーワードをたくさん目標化して上位表示を達成すれば、労少なく効率的に見込み客が自社サイトを見に来てくれる」というものです。
さらには、たくさんの関連キーワードでサイト訪問者が増えているという実績をGoogleが評価し最終的にビッグキーワードでも上位表示出来るようになるという結果をもたらすことが可能になります。
例えば、サイトのトップページを「インプラント」で上位表示させることは短期間では実現できないので、インプラントというキーワードの関連キーワードをGoogleキーワードプランナーで調べて「前歯 インプラント 値段」等のような比較的上位表示しやすいスモールキーワードでの上位表示を初期の目標にします。
いくつものスモールキーワードで上位表示するようになってきたら、次はミドルキーワードである「インプラント 寿命」などのキーワードでの上位表示を目指し、最終的にトップページを「インプラント」で上位表示させるという下から攻めていくボトムアップのSEO戦略がロングテールSEOです。
この手法は一見遠回りのように見えますが、実は本気で商品やサービスを探している検索ユーザーほど「インプラント」のような抽象的で大雑把なキーワードではなく、「前歯 インプラント 値段」等のようなスモールキーワードで検索する傾向があるので成約率が高いキーワードであることが良くあります。
しかし、それらスモールキーワードの欠点は月間検索数が非常に少ないことです。月間検索数が少ないキーワードで上位表示しても自社サイトを訪問するユーザーは少なくなってしまいます。
この欠点を補うためには月間検索数が少ないスモールキーワードをたくさん発見してそれらのほとんどで上位表示を実現する事です。1つ1つは月間検索数が少なくても、より多くの種類のスモールキーワードで上位表示することで数の少なさを補うことが出来ます。
SEOをする上で最も重要なプロセスは、自社サイト内のどのページをどの検索キーワードで上位表示を目指すのかを決める目標キーワードの設定の部分です。このプロセスにおいて正しい判断をするために十分な時間を割くようにして下さい。目標が間違っていたら例え上位表示しても自社サイトに見込み客を集客することは出来ません。そうなれば全てが無駄になってしまいます。
1度だけではなく、定期的に新しい目標キーワードを探し追加することと、これまでの目標キーワードがその時代にあった適切なものかを見直すようにして下さい。
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