Googleが定義する不自然なリンクとは?【SEO検定2級・第23問】
2023年05月09日
前回は:陰性リンクと陽性リンクとは何かを
Googleが公開している陽性リンクと陰性リンクの判別に関する特許情報
RANKING DOCUMENTS BASED ON USER BEHAIVOR AND OR FEATURE DATA
「ユーザーの行動と様々な各種データに基づいてWebページの順位付けをする」
を読み解いて解説しました。
陽性リンクというのはユーザーにクリックされているリンクのことで通常、ページ内の比較的目立つ部分にあります。
Google検索結果では、自然なリンクの方が不自然なリンクより高く評価され上位表示に貢献します。
SEOの勉強をしているとこの自然という言葉がよく出てきます。
自然のことを英語でオーガニック(Organic)と言います。
SEOの基本的な哲学として、自然のほうが良いというものは元々あります。
検索結果もそうです。
Googleの検索結果のど真ん中の1位〜10位までのあの部分を
オーガニック→自然検索結果と言います。
ユーザーから見ると自然に決まっているように感じるからです。
一方、自然検索結果の上とか下にある広告欄は自然とは言いません。
その広告欄に表示されるためにはお金を振り込まなければいけないし、クレジットカードを使わなくては広告欄を買えませんから、何もしないで自然に起きるということはありません。
オーガニック検索は広告などを含まず検索エンジンによる純粋な検索結果を指すことから、「自然検索」とも呼ばれています。
ということで、SEOの観点ではとにかく自然に近いようにもって行かなくてはいけないのです。
経済の世界の中で自然というのはお金を使わないという意味です。
お金を使わないということと、あともう1つあります。
不正なことをしないということです。
私なりの翻訳をすると、自然なリンクのほうが不自然なリンクより高く評価されるということは、要するに自然なリンクのほうが不正リンクやお金で買ったリンクよりも高く評価されるということです。
Googleはお金で買ったリンクを自然なリンクとは言いません。
不自然なリンクという言い方をすることもありますが、正しくないやり方で集めたリンクということで、不正なリンクと言います。
Googleの思想において正しいリンクというのは、
自分のサイトの価値が高い、価値を高める努力をして、その結果いろいろな優秀な人たちからリンクをしてもらうこと。
有益な情報を提供している他のWebサイトからリンクを自然に集めること。
何のお金も振り込まないでクレジットカードも使わないで自然に集まるという感覚をGoogleは私たちには要求しています。
ですから絶対にやってはいけないことは、不正なリンクを獲得することです。
では、不正なリンクとはどうやって獲得するのかというと、1つは先ほども言いましたが金銭を与えることによりリンクを張ってもらうことです。
これはほとんど全部不正リンクです。
不正リンクは買わないでください。
不正リンクを獲得するようなことは絶対にしないでください。
不正リンクを張っているサイト全体がペナルティーを受けて順位がすごく下がって大変なことになります。
しかももっと悲しいことは、リンク先のサイトも順位が落とされます。
不正リンクというのはどのような種類があるのか?
1番はバナー広告などです。バナー広告やテキスト広告。
Googleの広告だったらまだ良いのですが、他の一般的な企業のバナー広告やテキストリンクを買うということはGoogle的には不正行為となります。
そうかといって他の会社、または会社どうしがそういった広告を売り買いすることまでGoogleは口を挟むことまでは出来ません。
そして、Googleが用意したのがnofollowやsponsored等の記号です。
rel=“nofollow”やrel=“sponsored”等の属性をa href=“”というリンクの情報を記述するタグに必ず記述してくださいとGoogleは言っています。
それさえすれば、そういったリンクを売っているサイトはペナルティーを受けないと言っています。
これと似た概念で、記事広告というのもすごく危険です。
例えば、メインコンテンツの下や横に少しだけリンクすることで怪しまれるのが怖いという人がよくやっていたことは、記事を書いてしまえば良いという考え方でした。
例えばスポンサーが何万円かのお金を払ってくれたら、そのスポンサーのことを書いた記事をブログの記事などに書いて、記事内からその人やその会社にリンクを張れば自然なリンクに見えるのではないかという考え方です。
別の言い方をすると広告とかアドと書いてあってリンクを張ると広告と気づかれてしまうけど、そんなことは書かずに自然にリンクをすれば良いのではないかという発想がありましたが、それもことごとくGoogleによって打ち砕かれました。
私もそういう考えを色々な人にオススメしたり、自分自身もやりましたが順位が上がらなかったどころか逆に順位が落ちました。
そういうことをやっているサイトはGoogleからペナルティーを受けました。
ですので、いかにも広告という形のリンク以外の一見自然に見えるような記事からのリンクもNGです。
Googleはどのような方法で不自然なリンクや不正リンクを見つけているのでしょう。
Googleにはスパムレポートフォームというものがあります。
「ウェブスパムを報告する」という言葉で検索すると
「ウェブスパムを見つけたら、Googleに連絡をーGoogle…」というページが出てきます。
そして、「ウェブスパムを報告する」というリンクをクリックしてください。
そうするとここから何か悪い事をしているライバルサイト見つけた場合、密告することが出来ます。
Googleさんに、このサイトはこういうキーワードで上位表示しているけれどインチキをしていますということをGoogleに密告出来ます。
この効果が覿面で、これをやっている人から話を聞きますが、かなりはやくGoogleから返事が来て「教えてくれてありがとうございました。あのサイトにペナルティーを与えておきました。」というような返事をもらうそうです
ですから、Googleさんはウェブのコミュニティと共同で不正行為、もっというと不自然なリンクを獲得しているサイトをGoogle上から消そうとしています。
もう1つGoogleが不正なリンクや不自然なリンクを検知する方法は、言うまでもなくアルゴリズムです。
他のビデオでも話しましたが、目立たないリンクだから怪しいとか、目立つリンクだから良いとか、キーワードが入っているリンクだから怪しい、会社名の部分がリンク化されているから自然なリンクだということを、Google独自の秘密のレシピによって自動的に不正リンクを検知しているはずです。
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これは知られていない話ですが、もともとGoogleは検索エンジン会社ではなかったのです。
もともとはリンク解析のソフトを運営していました。
Googleというのはリンク○○ラボという名前でした。
もともとはGoogleはリンク解析のプログラムでした。
それを応用して検索エンジンにしたのですから、リンク解析はピカ一です。
そして、金銭のやり取りだけではなくPBN(プライベートブログネットワーク)というのもダメです。
今回の動画では、全日本SEO協会の鈴木将司が
(1)Googleが定義する不自然なリンクとは?
(2)お金で買ったリンクは効果があるのか?
(3)Googleに不正行為を密告する方法
を解説します。
皆様のご視聴、お待ちしております。
全日本SEO協会・SEO検定公式サイトはこちらです。
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/
| SEO検定2級 問題解説
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陰性リンクと陽性リンクとは?【SEO検定2級・第22問】
2023年03月19日
今回の動画は
「陰性リンクと陽性リンク」について解説します。
陽性リンクというのはユーザーにクリックされているリンクのことで通常、陽性リンクはページ内の比較的目立つ部分にあります。
Googleが公開している技術特許情報の1つに陽性リンクと陰性リンクの判別に関する特許があります。
こちらの特許を読み上げます。
RANKING DOCUMENTS BASED ON USER BEHAIVOR AND OR FEATURE DATA
(訳)「ユーザーの行動と様々な各種データに基づいてWebページの順位付けをする」
ここで重要な言葉はUSER BEHAVIORです。
ユーザーの行動に基づいてランク付けをするということです。
ここに書かれている特許を読んでいくと、陰性リンクと陽性リンクというものをGoogleは判別しているということがわかります。
陽性の陽は明るいという意味です。
明るいということは目立つリンクという意味です。
陰性の陰は暗いという意味です。
陰性リンクは暗いから目立たないリンクという意味です。
結論から言うと、陽性リンクはリンクとしての効果が高いけど、陰性リンクはリンクの効果が低いということです。
これが何故SEO検定とかSEOをやるうえで皆さんに必要な知識なのかというと、
それでは、弊社SEO協会のWebサイトを例にご説明します。
Webサイトを作っている方がページの一番下の目立たない場所からリンクをするというのをよく見かけませんか?
これは陰性リンクです。目立たないリンクです。何故なら普通の人は下の方までは見ないからです。
ということは、ユーザーにとって最も目立つリンクというのは、ヘッダー部分です。
ヘッダーの1行目、2行目のリンクは目立ちます。
弊社の場合も目立つようにボタンにして、太字にしています。
上の1行目のところはSEO協会の会員になって欲しいと強く願っているので、赤い背景にして「会員募集中」と白抜き文字で気合を入れています。
そしてセミナーにも来て欲しいと思っているので、オレンジ色のボタンにして立体的に目立つようにしています。
こういうのは目立つリンクなので、陽性リンクです。
そして、サイドメニューも「NEW」と書いてあるところはクリックしてほしいのです。
クリックしてセミナーに来てほしいし、「ビデオ」のところはクリックしてもらってビデオを買ってほしいからです。
お客様としても新しい動画の方が良いでしょうから、ビデオ講座の「NEW」と書いてあるリンクは陽性リンクです。
陽性リンクだからクリックして飛んだこのページは高く評価されます。この部分から目立つように「NEW」というのでリンクを張っているからです。
しかもこのファーストビューのリンクというのは結構目立つ方ですけど、スクロールしてから出てくる下の方のリンクはほとんど効果がないはずです。クリックする可能性が低いからです。
だから逆にいうと、リンク先のページも大して重要ではないだろう。だからこのリンクされているページは大して重要ではないから高く評価しませんという理屈なのです。
それと文中の文章なども、本文を読んでいって文中のリンクもあまり目立たないです。
ただ色が変わっていて下線が引いてあるだけで、皆がスルーしてしまう可能性があります。
ただWebデザインが上手な人はこの文章の段落のすぐ下に目立つように枠で囲って背景に色を付けて、そこに「○○の詳細はこちら!」「資料請求をする」「関連情報」というように、すごく目立つ形でリンクを張っているところとか、サムネール画像などをつけてリンクを目立たせている方も見かけます。
そういうのは陽性リンクですから、リンク先のページが高く評価されてリンク先のページが他のページより順位が上がりやすくなるという法則です。
ここも陰性リンクでしょう。
ただここは矢印>>>でここをクリックするといかにもいいところに行けそうなシグナルを出しています。なので、陰性というよりは陽性に近いでしょう。
そしてこの国際フォーラムの地図ページはわざとフォントを小さくしています。
これは陰性リンクなのでこのページは高く評価されないから、いろいろな言葉で検索されても上位表示はしにくいです。
それから、いくら上にあるからといって、この「->マイページ」「->カートを見る」のようなまるのはそれほど大して目立っていないです。これはGoogle的には陰性リンクでしょう。
ということで、私は何が言いたいかというと、ご自分が運営されているWebサイトのあるページから、他のページを何かのキーワードで上位表示させたいと思ったら、なるべくサイト内の他のページの目立つ部分から目立つビジュアルでリンクを張った方が良いです。
反対に下の方からのリンクや、文中からの目立たないリンクや、フォントの小さいテキストリンクはやめましょう。
これに関連して私はセミナーなどでよく冗談交じりで言っていたのですが、Yahoo!Japanさんは結構リンクを張るのが上手い会社ですので、ちょっと見てみましょう。
日本で最も成功しているネット系企業ですから。
今回の動画では、弊社SEO協会とYahoo! のWebサイトを例に、
陰性リンクと陽性リンクとは何かをGoogleの特許情報を読み解いて全日本SEO協会の鈴木将司が解説します。
皆様のご視聴、お待ちしております。
全日本SEO協会・SEO検定公式サイトはこちらです。
https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/
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Googleページランクの限界・新しいページランクの登場【SEO検定2級・第21問】
2023年03月19日
Googleページランクとは何か?
前回の動画でも説明しましたが、ページランクの意味をまだご存じでない方のために私が十数年前に作ったページランクの対策セミナーがあるので、それをお見せしたいと思います。
こちらは私が2007年に作った「Googleページランク大変動緊急対策セミナー」というタイトルのセミナーです。
その当時Googleで上位表示するためにはページランクが高いサイトからリンクをしてもらうということが必須条件でした。
ページランクというのは、0から10までの11段階に分けたウェブサイトの偏差値のようなもので、どのぐらい人気があるかという指標です。
ページランクが0というのは、作ったばかりのサイトで誰からもリンクされていないようなサイトです。
そしてウェブサイトの内容が面白くなくてほとんど誰もリンクしてくれてないようなサイトもページランク0になります。
一方、正反対のページランクが10というのは、ものすごくたくさんのサイトからリンクされているサイトです。
またはページランクが高いサイトからリンクされているサイトです。
そういうサイトはページランクが10という対極的な数値を取れるようになっていました。
ページランク10というサイトを私は見た記憶はありませんが、ページランクが9というところは見たことがあります。
当時ページランク9というのは、ウキペディアとか、日本の大学では慶応義塾大学がページランク9でした。あとはほとんど無くてYahoo!ジャパンがページランク8でした。
そして、Googleはページランク9でした。
ということで、ページランクは、その当時一般の企業の場合、平均値であるページランク5というのはかなり高い数字でした。
例えばページランク5のサイトから3サイトリンクされていると、ページランク1のサイトから100個からリンクされているより格段に効果がありました。
ページランク高いサイトから1件でも2件でもリンクされるだけでそのリンクされたサイトの評価は上がり、順位が上がる。
それとは逆に、どんなにたくさんのサイトからリンクされたとしても、ページランクが低いサイトからたくさんリンクされても上位表示効果はない。
こういう仕組みがページランクです。
ということで、ページランクというのはウェブサイトの人気度の指標・偏差値のようなもので、Webサイトを「0〜10」の11段階でランク付けするGoogle検索エンジン独自のランキング指標のことです。
そして、これが当時今から5,6年前まで公開されていたgoogleのページランクのビジュアルです。
ページランクを表示するプラグインを、Googleさんが提供していました。
確かGoogleサーチツールみたいなものです。
当時Googleはあまり人気がなかったので、いろいろな人たちにここの上のところにGoogleのプラグインをつけさせようとしていました。
いろいろな人たちがプラグインをつけて、それを押すとGoogleの検索窓が出てきて検索できたり、あるいは緑色のゲージのようなページランクの指標が見えたのです。
それを長い間公開していましたが、Googleはページランクを2016年3月までは発表していましたが、現在はページランクの表示を停止しました。
新しいページランクの登場【第21問(2)】
ですが、今でもGoogleはインデックスしたWebサイトだけではなくて、そのサイトの中の各ページごとにページランクを付けています。
しかし一般には公開していませんが、グーグラーというGoogle社内の発言する人たちの話によると、ページランクは現在も使っているということです。ただ、一般の人たちには見せていないということです。
ということは、私たちは今でもページランクが高いと思われるサイトからリングしてもらうよう心がけないとGoogleは現在もページランクを重視しているから、いくら頑張っても上位表示はできません。
だから被リンク獲得対策が大事です。ただ単にWebサイトを作ってコンテンツを充実させるというだけでは上位表示することは難しいです。
登録してくれるところに登録をお願いしたり、紹介してくれそうなサイトを見つけてお願いをすることが大事です。場合によっては登録の手続きが必要でしょう。
そういうことはすごく面倒ですけど、怠らないでください。
被リンク対策の動画もいろいろたくさんありますので、そういったものもこのチャンネルでご覧ください。
ただし、Googleのオリジナルのページランクシステムが使われていたのは2006年までだったそうです。
何故廃止したかというと、別の動画でも説明しましたが、あまりにも多くの人がページランクを知り過ぎてしまったからです
ページランクが高いサイトからリンクしてもらえれば順位が上がると思っている人が増えたのです。
コンテンツなどの内容の重要性などは認識せずに、良いコンテンツを書かなくてもページランクが高いサイトからリンクされれば良いという発想の人たちや、ページランクが高いサイトはどこか?そればかりを考える人たちが増えたからです。
ページランク5とか6とか、それ以上高いサイトからリンクしてもらうと、リンクされたサイトの内容がどんなにつまらなくてもGoogleで上位表示してしまったのです。
それではユーザーの求める検索結果が反映されなくなってしまうということで、Googleは新しいページランクを開発しました。
こちらの特許にも書いてありますが、ウェブリンクに於けるサイトどうしの距離を使ってページのランキングを作るという比較的有名な特許です。
・Producing a ranking for pages using distances in a web-link graph
この言葉で検索すると、実際にGoogle特許というところを見ることが出来ます。
この特許によると、Googleはページランクを決めるときに予め世界のWebサイトの中でものすごく信頼できるサイトをほんの少数ですが設定するそうです。
そこがシードという名前を付けられるということで、ページランクの種(シード)になります。
そのシードのサイトからリンクされたサイトは、ページランクがすごく高くなるのです。
今回の動画では
★Googleの検索順位を決める大きな要因である新しいページランクとは何かをGoogleの特許を読み解いて全日本SEO協会の鈴木将司が解説します。
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