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3、ユーザーの種類と提供するコンテンツ

 

Webサイトに掲載するコンテンツを企画するには:


(1)誰に【 Whom? 】


(2)何を【 What? 】


(3)どうやって【 How? 】


の3つを考えるべきです。


アクセス数が少ない企業サイトにはほとんどの場合、営業目的のコンテンツしかありません。商品を見込み客に売りたいと願う結果、見込み客がすぐに申込みをするように促すためのコンテンツに偏ってしまうのはある意味当然のことです。


本来なら見込み客を自社サイトに集客出来ていればこれは正しい事です。


しかし、現実には十分な見込み客が自社サイトに来てくれていないからこそ自社サイトにSEOをするのです。


SEOで成功するためには先ず最初に訪問者を増やすコンテンツを作りそれに対してSEOを実施する必要があります。


そうすることによりそれらのコンテンツが検索エンジンで上位表示するようになりサイトのアクセス数が増えます。その結果、検索エンジンがサイトを高く評価するようになりサイト内にある様々なページが上位表示しやすくなるのです。


この事を実現するためには見込み客だけに自社サイトに来て欲しいという願望をいったん脇に置く必要があります。そして見込み客以外にどのようなネットユーザーがいるのかを知り、より広い層のネットユーザーに自社サイトを訪問してもらうことを願い、そのための行動を起こす必要があります。


自社サイトを訪問してくれる可能性があるネットユーザーには次の種類があります。




既存客


最も自社サイトを訪問してくれやすいユーザーは実はこれまで自社サイトで購買行動を起こしてくれた既存客です。何故なら、彼らは一度、またはそれ以上にわたり自社サイトを信頼してくれて不安を振り払いお金を払ってくれた人達だからです。


しかしその事にほとんどの企業は気がついておらず最も集めづらい見込み客ばかりを追いかけています。


既存客に自社サイトを一度きりではなく、何度も訪問してもらえればサイトのアクセス数が増えてGoogleからの評価が高まります。そしてその結果、サイト内にあるWebページの検索順位が上がりやすくなります。


実は既存客に自社サイトにアクセスしてもらうことは非常に簡単なことが多いのです。


それを実現する方法は、自社サイトに既存客が見たいと思うコンテンツを用意してメールマガジンやメールなどで告知をするだけで良いのです。


【アマゾンから既存客に送信されたHTMLメールの例】



【楽天市場から既存客に送信されたテキストメールの例】



次の図はメールマガジンやメールを既存客に送信している代表例であるアマゾンと楽天市場の流入元をシミラーウェブ無料版という競合調査ツールで調べたデータです。これらのサイトで1度でも何かを買うとその後たくさんのメールが既存客に届くようになります。


【アマゾンの流入元データ】



【楽天市場の流入元データ】



これら2つのサイトのデータを見ると「Mail」(メール)という流入元が全流入元のそれぞれ2.43%、3.61%というように高くなっています。メールを少ししか既存客に出さないサイトのデータを見るとほとんどが1%台くらいしかありません。


また、それぞれのデータの左側にある「Direct」(ダイレクト)というのはユーザーがブラウザのお気に入り(ブックマーク)に入れたものやURL入力欄に直にドメイン名を入れて来訪した比率です。アマゾンも楽天も知名度が非常に高い人気サービスですが、それぞれ39.56%、36.11%というように4割近くがDirectからの流入です。


メールを頻繁に既存客に出すことによりサイトのブランド名がユーザーに認知されて何か買い物をしたいと思ったらお気に入りに登録していたリンクをクリックする既存客もブラウザのURL入力欄に直接ドメイン名を入れる既存客もこれらDirectとして認識されます。


このように既存客に頻繁にお知らせのメールを出すことはメールの本文に書かれているURLをクリックするだけではなく、ブランド認知度を強化することにもなります。


しかし、既存客が望まない情報ばかりをメールで送り続けるとメールの解除依頼が増えてしまい情報配信先が減ってしまいます。


そのため既存客が求めるコンテンツを推測してそれを見てもらうためにメールを配信しなくてはなりません。


既存客が読みたいと思えるメールの内容は通常、次のようなものがあります:


(1)購入後のサポート情報


 商品の正しい使い方、効果の出し方を解説したWebページをサイトにアップしてそのURLをメールに記載します。そしてそのリンクをクリックしてもらうための導入文をメールに書いて配信します。


(2)自分だけにおすすめの商品情報


 過去の購入履歴に基づいてその既存客が次に買ってくれそうな関連商品を推測して簡単な紹介文を書き、その下にその商品を購入するための商品紹介ページのURLを記載します。


【アマゾンが配信する過去の購入履歴に基づいた販促メールの例 】



(3)最新動向


 自社の業界に現在何が起きているのか、その最新動向を国内、海外問わずに報告するのは読者の興味を満たすことがあります。

商品の動向だけではなく、その背景となる技術のことや、展示会やショールームなどで見聞きしたことを報告するのも良いことです。


(4)事例紹介


 既存客がどのように商品・サービスを活用して目的を達成しているのか、その感想やレポートを掲載することにより読者は自分が下した購買という判断が正しかったという確信を持ちやすくなり満足度の向上とリピート率のアップ、口コミの喚起になることがあります。


(5)購入後の特別なサポート


 商品やサービスを購入した後に無料招待する活用方法の説明会の案内ページを作り、そのページに誘導するためのメールを出すとアクセスが増えることが期待できます。同時に顧客満足度を高めて次の購入をしてもらうための信用を高める事も期待できます。説明会の形態はリアルだけではなく、オンライン動画でも提供可能です。


【ソフト購入後の説明会の例】



このように既存客へのサービスアップをすることにより自社サイトへの再訪問のきっかけを作りアクセスアップ、リピート率アップを同時に目指すことが可能になります。



見込み客


最も集めるのが困難なのが見込み客です。そのため多くの企業が膨大な広告費を費やしたり、SEOをするようになっています。


何とかして集めた見込み客に自社サイト上で提供すべきコンテンツは彼らが購入決定をするために必要な情報と迷いを無くすための信用情報です。


それらは主に:


・導入事例、成功事例


・疑問を解消するQ&A


・商品・サービスの正しい活用方法


・提供者の信用情報


です。


具体的には次のようなテーマのWebページを作ることです:


・その商品の関するQ&A


・その商品のご利用方法


・その商品の技術に関する豆知識


・その商品の仕様書


・その商品の設置例


・その商品の活用ガイド


・その商品の口コミ


・その商品のお客様の声


・その商品のメディア紹介実績


・芸能人・モデルなど有名人の推薦の声


・その分野のプロの推薦の声


・その商品の利用者の事例


・その商品の写真の掲載とその説明文


・その商品を説明する動画タグの貼り付けとその説明文


・その商品の生産者・開発者の物語


・その商品の生産者・開発者の声


・その商品の原料の説明


・その商品の品質の説明


・その商品の産地の紹介


・その商品の販売者のプロフィール


・企業理念の紹介


・企業の社会貢献活動紹介


こうしたテーマのページを作ることにより目標キーワードが含まれた文章が増えるだけでなく商品の詳細とその提供者の背景を見込み客は知ることが出来ます。


これら1つ1つをテーマにしたページを作れるだけ作り見込み客の持つ迷いを無くして成約率アップを目指して下さい。


【活用ガイドをテーマにしたWebページの例】




無料コンテンツを探しているユーザー


ネットユーザーはネットを使う度に商品やサービスを購入するのではありません。むしろ普段は購買行動ではなく次のような目的を達成するためにネット接続をします:


・問題解決


・疑問解消


・欲望の充足


・新しい出会い


・情報交換


ネット上でこれらの目的を達成するのに必ずしもお金を使う必要はありません。何故なら多くのものがネット上では無料で提供されているからです。


サイト運営者が自社サイトのアクセスを増やそうとする時に犯すミスは見込み客だけに来て欲しいと願う事です。


そもそもサイトを運営する目的は商品・サービスを販売して利益を得ることなのである意味そう思うことは自然なことです。


しかし、お金を使ってくれる人だけに来て欲しいと願う限り自社サイトのアクセスを増やすには限界が生じます。


自社サイトへのアクセスを増やして検索エンジンからの評価を高めることがSEOに効果のある事を思い出し、お金を使わない人達にも自社サイトを訪問してもらえるよう努力をしなければなりません。


また、今はお金を使わないとしても将来自社サイトに訪問して新規客になってもらうためには先ずは自社サイトの存在を知ってもらう必要があります。


こうした理由からWebサイト上では誰もが無料で利用できるコンテンツを提供することが重要です。


では、どのような無料コンテンツがアクセスを増やす集客力を持っているのでしょうか?


無料コンテンツは大別すると:


(1)無料データダウンロード系


(2)無料情報提供系


(3)無料ウェブサービス系


(4)無料イベント系


の4つの系統があります。


(1)無料データダウンロード系


 サイト上で利用できるものや、データをサイト上でダウンロードすると無料で利用できるコンテンツで次のようなものがあります。


①無料ソフト提供


・完全無料ソフトのダウンロード配布


・試用期間30日の全機能が使えるソフトのダウンロード配布


・機能が一部限定されているソフトのダウンロード配布


・スマートフォン・タブレット用のアプリのダウンロード配布


・サイトにアクセスするとそのまま無料ソフトが使えるASP型ソフト



②無料テンプレート配布


ワードやエクセルのファイル形式で配布されているひな形をダウンロードして部分的にカスタマイズしたり、必要事項を記入するだけで使えるのでユーザーは時間と手間を節約することが出来ます。



③無料レポート配布


ネットユーザーは通常Webページにある文字情報を読みますが、ある程度まとまった情報になったらそれらをPDF形式のファイルにしてサイト上でダウンロードできるようにするとそれが人気コンテンツになり多くのアクセスをもたらすことがあります。



④無料ブログパーツ


無料ブログパーツというのは自分のブログにカレンダーをつけたり、かわいいアニメのパーツをつけたり、天気予報がわかるパーツをつけたりするものです。少しでも自分のブログを面白くするためにこうしたブログパーツを設置するブログ運営者がいます。



⑤無料画像


イラストや写真を無料素材として配布しているサイトは昔から人気があり、たくさんのアクセスを獲得しています。


⑥無料音声 (音声ファイル配布、ポッドキャスト)


画像やレポートの他に喜ばれるものとしては音声ファイルの無料ダウンロードがあります。



⑦無料動画 (YouTube等)


YouTube等の無料動画のよい所は一度撮影してアップすれば、PCはもちろん、スマートフォン、タブレット、最近ではテレビでも見られるというマルチデバイスでの露出が可能なところです。



(2)無料情報提供系


サイト上にネットユーザー、見込み客に役立つ情報を無料で提供することにより、それらの情報を見に来る訪問者を増やすことが出来ます。


無料情報提供には次のような種類があります:



①海外情報提供


自社の業界でどのような事が海外で起きているかを日本語で分かりやすく報告するとオリジナルコンテンツとなり役立つ情報として読者が増えやすくなります。


②業界情報提供


国内の業界でのニュースを一部引用してそのことに関する意見を書くことも読者に読まれる役に立つコンテンツになることがあります。引用する時は必ず引用した情報ソースの名前を書くようにして下さい。


③レビュー情報


見込み客が購入を検討している商品やサービスを利用してその感想を書くと役立つ情報になることがあります。


④比較・ランキング


自社商品との比較ではなく、見込み客が購入を検討している商品やサービスを利用してどれが使いやすいか比較をしたりおすすめのランキングを発表するのも独自性のあるコンテンツになります。


⑤アンケート調査結果


既存客にアンケートを依頼してその集計結果をサイト上で発表すればオリジナルコンテンツになります。また、集計結果とその解釈をレポートにしてプレスリリースするとメディアに取り上げられてアクセスを増やす事も期待できます。


⑥換算表・比較表


数字の換算表や異なる基準の比較表などを作ると利便性が高いことを評価して読者が何度もサイトを訪問するきっかけになったり口コミをしてくれることもあります。



⑦希少性の高い基礎知識・豆知識


文字だけではなく、オリジナルの画像や動画を使って基礎的な知識を読者のために作れば希少性があるのでリンクを張ってくれたり口コミをしてくれることが期待できます。




(3)無料ウェブサービス系


サイト上で誰でも無料で利用できるサービスを提供すると定期的にサイトを訪問するリピーターが増えたり、口コミが起きてアクセスが増えやすくなります。


また、そうした情報を紹介しているサイト運営者やブログ運営者が紹介してくれることがあります。


無料ウェブサービス系には次のようなものがあります:


①無料レンタルサーバー


②無料ブログレンタルサービス


③無料ホームページ作成システム


④無料掲示板


⑤無料まとめサイト作成サービス


⑥無料SNS


⑦無料セミナー情報掲載サービス


⑧無料マッチングサービス


⑨無料求人サイト



(4)無料イベント系


①無料音声・動画セミナー


1つ目の無料イベントは音声、動画による無料セミナーです。
自社のノウハウを公開して見込み客を集客するためのセミナーを開催して、録音または録画をします。


それをYouTube等の動画共有サイトにアップロードしてタグを自社サイトに張り動画を見たり、音声を聞けるようにすればオリジナルコンテンツになります。


②無料オンライン勉強会


セミナーの他にオンラインで開催できるイベントとしては無料オンライン勉強会というものがあります。自社サイト上に登録したユーザーだけが投稿できる意見交換の掲示板等を設置すればサイトを何度も訪問してくれやすくなります。


③コンテスト


ネット上でコンテストを開くというものです。


例えば、ペットフードを販売しているネットショップなら、飼っている猫や犬の写真を投稿してもらい、ネットユーザーに投票してもらうというものがあります。


投票は、特設ページや特設サイトをつくってそこで投票プログラムを設置して、気に入った写真に投票ボタンをクリックして投票してもらいサイトユーザーが決めます。


サイトユーザーが決めるメリットは投票者のアクセスが増えるからです。
投票してほしい人も、投票したい人も両方ともサイトに見に来てもらった方がアクセスはより多くなります。


このようにネットユーザーの大多数は自社サイトで商品・サービスを「今」購入することはないということを認識して幅広い人達に無料コンテンツを提供することがWebサイトのアクセスアップをする上で非常に重要な課題だということを忘れないで下さい。



検証・公募・モニター募集


自社サイト上で懸賞の企画、論文や感想文の公募企画、あるいは商品のモニターを募集するとそうした情報を探しているネットユーザーがサイトを訪問してアクセス増をもたらすことが期待できます。


ただ募集ページを作るのではなく、募集ページの本文や、タイトルタグ、メタディスクプション、H1タグなどの重要なエリアには


(ジャンル名)+ 懸賞


(ジャンル名)+ 公募


(ジャンル名)+ モニター募集


というように検索ユーザーが検索しそうなキーワードを含めると検索エンジンからの流入を増やすことが目指せます。



偶然客


サイトを訪問する人達の中には偶然訪問してくれる人達もいます。


彼らがたまたま探している情報が自社サイトに書かれているだけでそうした偶然の訪問者を引き寄せることが可能です。


これを実現するには自社サイト上に次の4つの固有名詞のいずれかを含めることが有効です:


1、マイナーな地域名


2、人名(有名人、一般人、歴史上の人、外国人名)


3、組織、団体名(日本だけではなく、海外も)


4、商品名、ブランド名、品番




社内スタッフ


社内のスタッフも自社サイトの有力な訪問者になります。


人数が少なくてもほとんど毎日のように業務をするために自社サイトを見てくれればアクセスになります。


これを実現するには自社サイトの中にスタッフ専用サイトを作り、社内スタッフが自宅で資料やデータをダウンロードできるようにするなどの工夫があります。



外注先企業担当社


このことは外注先企業のスタッフにも言えます。自社の業務を外注スタッフさんに依頼している場合、業務をするのに必要な資料や指示書を自社サイト内に設置した外注スタッフ専用サイトにアップロードし、各自に割り振ったユーザーIDとパスワードでログイン出来るようにすれば一定数のサイト訪問者を増やすことが出来ます。


また、アマゾンや楽天市場のように自社の商品を紹介してくれるアフィリエイターを募り、アフィリエイターだけがアクセス出来るアフィリエイター専用サイトを作るというやり方もあります。そうすることにより商品の宣伝材料を見たり、自分の販売成績や支払い状況の確認、振込先、連絡先の変更をするためにアフィリエイターが頻繁にサイトを訪問してくれることが期待できます。



求職者


多くの企業サイトにおいて見込み客の次に訪問してくれるユーザーは仕事を探している求職者です。


自社サイトの中に求人情報ページを載せたり、求人専門サイトを開設すればたくさんの求職者が訪問してくれることが期待できます。


そしてただ作るだけではなく、本文やタイトルタグ、メタディスクプション、H1などには以下のような目標キーワードを含めれば検索で上位表示しやすくなります:


(職種名)+募集+(地域名)


(職種名)+求人+(地域名)


(職種名)+募集+(勤務形態)+(地域名)


このことはPC版サイトだけではなく、スマートフォン版サイトに特に言えます。求職者の多くがパソコンよりもパーソナルなデバイスであるスマートフォンで仕事の情報を探すようになってきているので求人情報ページは特にスマートフォン対応をする必要があります。



マスコミ関係者


現代のマスコミ関係者の情報源の1つはインターネットです。マスコミ関係者が自社サイトを訪問することを促進するには次のような手法があります:


(1)今、マスコミが求める最新トレンドが自社の業界にあるかを調べ、その事に関する次のようなコンテンツを自社サイト上に掲載する:


①解説ページ


一般論を述べるだけではなく、自分達がそれに対してどのような活動をしてきたかその経験を中心にライティングする


②執筆者のプロフィールページ


その分野の資格、免許、国内・海外の研修参加実績、活動履歴等をなるべく詳しく掲載する。そのエビデンス(証拠)となる画像や動画といったビジュアルを載せることや、資格や免許を発行している団体のWebサイトにリンクを張り客観的にその分野の能力、実績を証明する


③事例紹介ページ


作品の写真、事例レポート、クライアントの紹介なども可能ならば掲載する


(2)(1)が終わったらプレスリリース代行会社を利用して大手メディア、ニッチメディアにプレスリリースを出す


 目立つように取り上げられれば大量のアクセスを短期的に獲得して、複数のメディアに継続的に取り上げられるチャンスが得られます。


取り上げられる確率を増すためには・・・


社会問題(相続問題など)


法律改正にからめたもの(薬事法など)


経済的な変動(為替、税金など)


輸入元の国のこと


季節性、祭日にちなんだもの


(夏休み、バレンタイン、クリスマスなど)


会社としての社会貢献活動


セミナー等のイベント


商品お試し会


新商品の発売


商品、サービスのリニューアル


など少しでもニュース性のある情報を発信する必要があります。
プレスリリース代行会社のほとんどは3万円前後の料金で利用することが出来ます。1回だけではなく、毎年何回も利用すると大きなPR効果が期待できます。



業界人


自社サイトを訪問しやすいネットユーザーは、同業者や、同じ産業の他の業種の人達です。私達がネットを使って情報収集をしようとするのと同様に彼らもGoogle等の検索エンジンを使って情報収集をします。


業界人が欲する情報には次のようなものがあります:


①自社の日常を伝えるブログ記事


②お客様の声や成功事例


③お客様とのやり取り


こうしたものを通常のWebページだけではなく、自社サイトのドメインに設置したブログに記事として投稿すれば彼らのアクセスが増えやすくなります。


また、受け身ではなく積極的に業界人と関わって自社サイトのアクセスを増やすには次のような手法があります:


①相互に推薦文を書いてリンクを張り合う


②相互にコラム、レポートを書いて提供してリンクを張り合う


③共同でイベントを開いてお互いを紹介し合う(イベントはソーシャルメディアでは高い告知効果があります)



外国人


ほとんどの日本企業のサイト運営者にとって想定外のサイト訪問者は外国人です。


インターネットは元々全世界のグローバルネットワークですが、多くの日本人が内向きになり日本人同士でのやり取りに終始する傾向があります。


アクセス数の限界を突破するには海外の別言語を話す人達にもメリットのある情報を自社サイト内で提供することです。


自社の業界での傾向や統計情報を外国語に一部でも良いので翻訳して自社サイト内に設置した外国語版サイトに掲載するだけでも検索エンジンからの流入が増える可能性が生じます。


また、積極的に外国人に見てもらいたいならば英語がわかる人向けには英語版のFacebookページやTwitterなどを開設して英語で情報発信をすれば海外からのアクセス増が期待できます。


このように自社サイトを訪問してくれるユーザーをより広く想定して、彼らが求めるコンテンツを的確に提供することにより多くのアクセスを獲得する道が開けます。



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