4、通常ページと一覧ページ
通常ページとは?
ただし、自然な逆三角形型の方が上位表示しやすいのは通常ページの場合に限ります。
Webページには通常ページと一覧ページの2種類があります。
通常ページとはページの上から下まで普通に文章が書かれており途中画像がいくつかあるようなよく見かけるページの事です。
【通常ページの例】
一覧ページとは?
一方、一覧ページとは複数の通常ページにリンクを張っている通常ページへの入り口、あるいはメニューページとなるもので、複数の通常ページを束ねるページの事を言います。
【一覧ページの例】
競争率が高い目標キーワードであればあるほど通常ページよりも一覧ページの方が上位表示されやすい傾向があります。
一覧ページの方が上位表示しやすい理由
何故、競争率が高い目標キーワードであればあるほど通常ページよりも一覧ページの方が上位表示されやすい傾向があるのかは次のような理由のためです:
(1)一覧ページの方が通常ページよりもユーザーにより多くの情報を提供しているから
→ 下の図は6つの港区内にある賃貸マンションの詳細ページへのリンクをしている港区の賃貸マンション一覧ページのサイト構造です。
一覧ページ自体には1,000文字しか港区の賃貸マンションの情報がありませんが、そこからリンクを張っている各詳細ページにはぞれぞれ800文字ずつあります。
7ページの合計文字数は1,000文字 +(800文字 × 6ページ)なので5,800文字になります。
1,000文字の情報量のページよりも合計5,800文字の方が検索ユーザーが探している情報をより多く提供しているので上位表示しやすくなります。
(2)一覧ページの方が通常ページよりもユーザーのサイト滞在時間が長くなるから
→ 一覧ページを見るユーザーはそこからリンクが張られている詳細ページを上から順番に見る事が多いので、ページを行ったり来たりしているうちに通常ページと比べるとより長い時間サイトに滞在することになります。そしてGoogleはサイト滞在時間が長いサイトを高く評価するため上位表示効果が出やすくなります。
(3)一覧ページは関連性が高い複数のサブページがサイト内リンクを張っているから
→ Googleのアルゴリズムの一つとして昔からあるのが、関連性の高いページからリンクを張られたページはそうでない場合に比べて上位表示しやすくなるというものがあります。
このように複数の関連性が高いページを束ねる一覧ページは上位表示しやすいのですが、どうしても通常ページでしか上位表示を目指さなくてはならない場合はどうすれば良いのでしょうか?
通常ページを一覧ページのようにする方法
それは、通常ページの下の方でも良いのでそのページに関連性が高いページがサイト内にあるかを探しそれらのページにリンクを張るのです。
そうすることによりページの前半は通常ページでも後半はそのページのテーマに関連性が高い複数のページにリンクを張っている一覧ページのように変身することが出来ます。
下の図は元々通常ページだったページの後半にそのページのテーマに関連性が高いページをいくつもサイト内から見つけてリンクを張りページの後半部分を一覧ページのようにしたページです。
このページは通常ページの状態だった時は「任意売却 離婚」というキーワードでの検索順位が5位くらいまでしか上がりませんでしたが、ページの後半を一覧ページにしたら1ヶ月後に最高2位まで上がりました。
【一覧ページの例】
ただし、テーマに関連性があまり無いページにリンクを張ってしまうと目標ページのテーマがブレてしまうので必ずリンクを張るのは関連性が高いページだけにするようにして下さい。
また、どうしてもサイト内に関連性が高いページが無い場合は、少なくとも3ページ以上新規作成してそれらにリンクを張るようにして下さい。
追加するページの記事が中々書けない時は、この例のように目標ページのテーマに関連するQ&Aページ(質疑応答ページ)にすれば比較的短時間で記事が書けるはずです。
一覧ページは逆三角形型のキーワード分布でなくても良い
前述のように、通常ページの場合は逆三角形型のキーワードの分布がより自然な文章であることをGoogleにアピール出来て上位表示しやすくなりますが、一覧ページの場合はその構造上逆三角形型であることはほとんど無く、上から下までほとんど万遍なくキーワードが分布しています。
次の図は「プリウス 中古車」でGoogleの検索結果1ページ目に表示されている一覧ページです。一覧ページの性質ゆえにプリウスの詳細ページにリンクを張っているテキストリンク部分にはプリウスというキーワードが含まれています。
一覧ページというのはある特定のテーマの複数のページにリンクを張っているという性質があるために無理やり逆三角形型のキーワード分布にする必要はありません。
ただし、正三角形型のキーワード分布になるのは不自然です。上のプリウスの一覧ページに無理やりプリウスという言葉を書き込んで上位表示に有利にしようとした場合、よくサイト運営者が行うのがプリウスという言葉をたくさん詰め込んだ文章をページの下のほうに追加するというやり方です。
このような事をすると不自然なページになってしまい、検索エンジンはユーザーに見にくいページを上位表示するわけにはいかないので必然的に上位表示はされずにむしろ下位に表示される結果を招くことになります。
次のページ:ページ内の文字数
前のページ:キーワード分布