2、コンテンツ要因
内部要素の2つ目の要因はコンテンツ要因です。
コンテンツというのは情報の中身の事のことを言います。
Googleは検索ユーザーが求めるコンテンツを検索結果ページの上位に表示させようとします。そのためGoogleで上位表示をするためにはユーザーが求めるコンテンツを作り自社サイトに掲載することが必須条件になります。
コンテンツのテーマ
検索ユーザーが求めるコンテンツであるかどうかを判断する第一の条件はコンテンツのテーマです。
例えば、ユーザーが東京にあるリフォーム会社を探すために「リフォーム 東京」で検索した場合Webページ上に「リフォーム」をテーマにしたコンテンツが掲載されていることと東京にその会社が存在している事を指し示す言葉である「東京」というキーワードが書かれていれば、そうで無い場合に比べて検索で上位表示しやすくなります。
反対に、「リフォーム」というキーワードよりも「新築」という言葉が多く書かれていれば「新築 東京」では上位表示しやすいですが、「リフォーム 東京」では上位表示しづらくなります。
そして「東京」という地域を示すキーワードよりも他の地域名の方がそのWebページに多く書かれていれば「リフォーム」というキーワードが十分書かれていたとしてもその会社が東京に存在する可能性が低くなるので「リフォーム 東京」では上位表示しづらくなります。
さらには、そのWebページだけに「リフォーム」と「東京」が十分に書かれていたとしても、そのサイトの他のWebページにそうしたキーワードがほとんど書かれていなければ評価が低くなり上位表示しづらくなります。
コンテンツのテーマと上位表示を目指すキーワードとを一致させることが内部要素のSEOで最も重要なポイントです。
これは別の言い方をすれば、「上位表示を目指すキーワードのことだけを書いてそれ以外の事はそのページには書かないようにする」という事になります。
コンテンツの量
いくらコンテンツのテーマが上位表示を目指すキーワードと一致していたとしてもコンテンツの量が少なければ上位表示に不利に働きます。
上位表示をするためにはコンテンツの量を競合他社に比べて増やす必要があります。
例えば自社サイトにある「リフォーム 東京」で上位表示を目指すページの中に「リフォーム」と「東京」という言葉が含まれた文章が300文字書かれていたとします。
しかし競合する他社サイトのページには同じ「リフォーム」と「東京」という言葉が含まれた文章が600文字書かれていた場合、コンテンツの量に2倍の開きがあり300文字しか書かれていないページは上位表示に不利になります。
また、上位表示を目指すページの文字数が競合のページと同じかそれ以上あったとしても、サイト全体で見た場合、文字数が多いページが自社サイトに競合よりも少なければ、競合サイトのほうが上位表示に有利になってしまいます。
このため上位表示を目指す場合、特に競争率が高いビッグキーワードで上位表示するには、上位表示を目指すページにある文字数が競合よりも多い事と、サイト全体にそうした文字数が多いページの数が競合よりも多いことが重要になります。
コンテンツの質
しかし、この事はコンテンツの量だけをむやみに増やせば良いということを意味するものではありません。
本書ですでに述べたようにGoogleはパンダアップデートというコンテンツの品質についてのアップデートを実施しています。
そのため、ただコンテンツ量を増やすというのではなく、質が高いコンテンツを増やす必要があります。
コンテンツの質には2つの意味があります:
(1)独自性
1つは文字コンテンツが他のドメインのサイトに書かれている事をコピーしたり、一部だけを改変して見た目だけ独自性があるように見せかけたものであるかどうかです。オリジナルの文字コンテンツであることが上位表示には必要になります。
また独自性があるかどうかは1つのドメインのサイト内にある他のページと比較した時も必要になります。同じような文章のかたまりが書かれているページがサイト内に多数ある場合、そのサイトの独自性が損なわれてしまいます。
そのためサイト内の1つ1つのページを確認して重複している文字コンテンツがあるかどうかを調べ、重複した文字コンテンツを発見したら重複コンテンツを削除しそれぞれのページに独自の文字コンテンツを追加することが必要になります。
(2)人気度
ただし、例外もあります。それは他のドメインのサイトにある情報をまとめただけのいわゆる「まとめサイト」が上位表示しているという現象です。その理由は独自性が無い、あるいは非常に低い文字コンテンツでも様々な情報源から情報を探してとりまとめて編集するというユーザーが情報を探す手間を省くという一定の付加価値があるため、時間を節約しようとする検索ユーザーがまとめサイトを訪問するため人気がある文字コンテンツだと評価するからです。
独自性が無い、あるいは非常に低い文字コンテンツばかりのサイトでも上位表示している事例が稀にあるのはこのことが理由です。
コンテンツの人気度
Googleはコンテンツの人気度をどのように測定しているのでしょうか?
これまでGoogleが公式に発表している情報や公開している特許情報から次の要因によってコンテンツの人気度を測定している事が分かっています。
1 検索結果上のクリック率
これはGoogleが創業期のころから参考にしているデータで、検索結果上に表示されるWebページのリンクの表示件数とクリック数から算出するクリック率がコンテンツの人気度を推測する重要な指標になっています。
キーワード毎に表示される検索結果ページのどのリンクがどのくらいクリックされるかという非常にシンプルなデータです。
Google以外のサイトであるブログランキングシステムや各種ポータルサイトでもクリックされればされるほど順位が上がるアルゴリズムを採用しているところが昔からあります。
同じユーザーが短時間に何度も同じWebページをクリックして自社のページの検索順位を引き上げる不正行為を防止するためにGoogleは検索ユーザーがネット接続する際のIPアドレスを把握しています。そのためそうした単純な不正行為は順位アップには効果が無いようになっています。
2 サイトの滞在時間
これはGoogleが無償で提供しているGoogleアナリティクスというアクセス解析ログソフトを見ても分かるようにGoogleは検索結果上でクリックされたページにユーザーが何秒間滞在しているか、そしてそのページからサイト内の他のページにリンクを辿りどのページを何秒間見ているかをクッキーという技術によって計測していることがわかります。
そしてそれらユーザーが閲覧した各ページの滞在時間を合計したものがサイト滞在時間として計算されてサイトの評価、そのサイトがあるドメインの評価にも影響を及ぼすことがわかっています。
ページ滞在時間を伸ばすためには分かりやすい情報を十分な量だけ掲載することが必要です。
そしてサイト滞在時間を伸ばすためには検索ユーザーが検索結果ページ上にあるリンクをクリックして訪問したランディングページから関連性の高いページにわかりやすくリンクを張る事が必要になります。
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